Production écrite(作文)でレアケースの「エッセイ(投稿型)」形式に運よく当たり、見事大失敗をしました。その結果、1度目は不合格。
そこで今回は、DELF B2でエッセイが出題された時の書き方のコツをご紹介したいと思います。
目次
DELF B2に落ちた理由とは
DELF B2の作文はほぼ陳情の手紙(要望書)しか出題されない、という噂がまことしやかに囁かれています。
「要望書」しか出題されないと高を括り、その型しか勉強しませんでした。
そして試験当日、作文のお題を読んでびっくり。なんと「エッセイ(投稿型)」がお題だったんですね。
全く対策をしていなかったこともあり、どのように書けばいいかわからず
焦りが他の試験にも影響し不合格となりました。
「エッセイ」とは?
私が実際に受けた「エッセイ(投稿型)」形式の経験とDELF/DALFの試験採点者の友人の話を元にまとめてみるとこのようになりました。
- 新聞の一節やネットのプチコラムなどを読み、それを読んで新聞やコラムに意見を寄せる、という形式
- 内容の縛りとして「記事やコラムの内容を要約し、解決策を提案する」という流れが傾向として高い
- 要望書と同じように最小250文字
- 内容は環境問題、社会問題、ITやSNS問題が出題傾向として高い
では、実際に「フランスでは一人当たり140キロの食品を毎年捨てている」という新聞コラムを読み、解決策を投稿するという試験問題に取り組んてみましょう。
書き方のコツ、その1:「全体の構成を考える」
そもそもどんなお題であっても重要なことがあります。それは、
そこで「5分間使って全体の構成を考える」ということが重要になってきます。
- テーマを掴む
問題文が何をテーマにしているか、掴みます。
見つけ方としては問題文に繰り返し出てくる単語やフレーズ、問題文の題名がテーマになります。
ここでは「le gâchis alimentaire(食品廃棄物)」としてみましょう。 - キーワードを掴む
テーマが分かった後はキーワードになる単語を3つほど選びます。
こちらも見つけ方としては繰り返し出てくる単語がキーワードになります。 - 問題点を掴む
エッセイを書くための問題提起を見つけ出します。
例えば、「食品廃棄物は本当に地球の脅威になるのか?」、「私たちは食品廃棄物の加害者にも被害者にもなりうるのか?」などの問いが挙げられます。 - 全体構成に落とし込む
エッセイも要望書と一緒で決まった型があります。
問題文の要約(主題の紹介)→なぜ原因となっているか→その結果、起こること→提案、が基本の型となります。
空いているスペースに日本語で簡単に全体構成をメモします。
書き方のコツ、その2:「接続詞のバリエーションを散りばめる」
全体の構造がしっかりと組めたら、接続詞のバリエーションを散りばめることを念頭に書き始めます。
DELF B1までは接続詞のmaisをたくさん繰り返しても、そこまで減点とはなりません。
しかし、B2以上になると「私はこれだけフレーズを知っていますよ」ということを見せつけなればなりません。
mais以外にもpourtant, cependent, alors queを使う必要があります。
そのためには微妙なニュアンスの違いや文法をしっかりとマスターする必要があります。
下記のような接続詞のパラフレーズを知っておくと便利です。
- だから:Parce que, Car, Comme, Puisque
- その結果:Alors, Par conséquent
- 〜のために:Afin de, Afin que, Pour, Pour que
- その上:D’ailleurs, De plus, En oute
- にも関わらず:Malgré, Bien que
- 結論として:En conclusion, Pour conclure, Finalment
書き方のコツ、その3:「新聞やネットニュースで得ていた具体的な内容を含める」
エッセイの場合、「問題文の意見をもとに知っている知識をもとに意見を述べる」ことが問われています。
ですので、作文にも具体的な内容を含む必要があります。
言い換えれば、普段から新聞やネットニュースを通して知識を得ておかないと点数は伸びないということです。
DELFの作文の場合、フランスの時事を問われることが多いので、フランス事情を知っておくことはマストです。
FigaroやLe Mondeが有名ですが、難解で読むことから遠ざかる可能性があります。
1jour1actuやRFIのJournal en Français facileがオススメです。
コツを使ってエッセイを書いてみる
コツを理解したら、後は型が染み込むまでなんども作文の練習をするのみです。
様々な問題に当たるよりも同じ問題を何度も解き直しする方がオススメです。
「フランスでは一人当たり140キロの食品を毎年捨てている」という新聞コラムを読んだ前提でエッセイを書いてみました。
- 新聞コラムの内容をまとめる。
Je viens de terminer la lecture de l’article «Chaque année, chaque français jette 140 kilos de nourriture sur l’ensemble de la chaîne alimentaire », et j’aimerais vous faire part de ma colère et de mon indignation face à cette situation.On sait que 1,3 milliard de tonnes d’aliments sont jetées dans le monde, et que cela représente plus d’un tiers des aliments produits sur la planète. Parallèlement, une personne sur six souffre de malnutrition. - 要因を書く。
Afin de trouver des solutions, essayons de vous quelles sont les causes de ce gâchis.
Si l’on prend l’exemple, des fruits et légumes, nous constatons que du champ à la poubelle, à chaque étape, nous jetons, nous gaspillons. Tout d’abord, les fruits et légumes non calibrés, c’est-à-dire qui ne correspondent pas aux normes, sont jetés alors qu’ils sont consommables. Puis, durant les transports, ces denrées s’abîment. Il est inadmissible de voir qu’au supermarché, si certains produits ne sont pas présentables d’un point de vue esthétique, ils sont jetés. Pour finir, nous achetons des portions trop importantes que nous jetons car les fruits ou légumes ont pourri. - その結果起こることを書く。
Il apparaît que ces comportements ont bien entendu des conséquences sur l’environnement. Les agriculteurs utilisent d’importants ressources en eau, en engrais et pesticides, polluant ainsi les sols. En outre, le transport des fruits et légumes, qui seront en partie jetés à l’arrivée, rejette des gaz à effet de serre. Par conséquent, on utilise des quantités d’énergie en pure perte, et ceci aura un impact sur le réchauffement climatique. - 提案を書く。
Nous sommes à la fois responsable et victimes de ce gaspillage. Il nous faut donc agir à trois niveaux; mondial, national et local.
J’ai la conviction que nous, en tant que citoyens, nous pouvons réfléchir avant d’acheter, créer des applications pour récupérer des aliments non utilisés ( dans les restaurants, les magasins), développer les doggy bag, manger des fruits moches.
Et cela, nous pouvons le faire dès aujourd’hui. Et vous, comment allez-vous changer vos habitudes ?
まとめ
レアケースの出題とはいえ、いつどんなタイミングで出現されるかわかりません。
しかし、作文は確実に点を積み上げられる分野。
しっかり対策をしてDELF B2に合格しましょう!