フランス語でのキャリア構築の進め方

Carrière/キャリア
Miho
まだまだ試行錯誤中ですが、フランス語でのキャリアを絶賛、構築中です。

18歳でフランス語と出会い、20歳でフランス留学を経て、「フランス語を活かして今後のキャリアを築いていきたい」と決心してから、どうキャリア構築していくか毎日毎日、試行錯誤を繰り返しています。
ありがたいことに現在までまずまずの滑り出しです。

また、先日こんな投稿をしたところ、多くの方から反響をいただきました。

私と同じようにフランス語でキャリアを積みたいと思っている方が実はたくさんいらっしゃるということがとても励みになっています。

私自身もまだまだ試行錯誤中ですが、「せっかく勉強したフランス語を将来に活かしたいけれど、どうすればいいか分からない」という方のヒントになればと思っています。

日本においてフランス語でキャリア構築は可能なのか?

結論から答えると可能です!
英語と比較してしまうとまだまだチャンスもポジションも少ないですが、
工夫次第では主な使用言語をフランス語として仕事を行うこともできます。

ただ一口に「フランス語の仕事!」と言っても様々な切り口があります。
そこで、私はフランス語でのキャリア構築の選択肢を細分化し、自身の目指す方向性を明確にしています。

  1. 国連職員や開発コンサルタントといった国際協力事業を取り扱っている職業
    →ポジションが明確化される求人なので、求人票にもフランス語が求めらるかどうかはっきりと記載してくれます。
  2. フランス語ガイドや通訳などフランス語「を」使用する職業
    →こちらはダイレクトに「フランス語能力」を武器にするお仕事ですね。
  3. ロレアルといった仏系企業に入社する職業
    →本社(仏企業)勤務となれば、フランス語が必須になる企業が多いです。しかし、日本支社だと優秀な方(英語&日本語ペラペラ)が送り込まれるので、業務で全くフランス語を使わない状況になることが多いです。
  4. 業務をフランス語「で」実施する職業
    →フランス語圏に支社を置いている、フランス語圏にビジネスパートナーがいるなど、フランス語の能力を武器にするわけではないが、業務上、使用しているパターンです。

西アフリカ地域のビジネスに興味があったので、④で挑戦したいと思い、現在も試行錯誤の日々です。
ここからは④の部分でのキャリア構築の描き方について私なりに実践したことをお伝えしたいと思います。

「業界や業種を絞らないとフランス語で仕事ができない」は間違い?!

日本で働いている場合、徐々に英語は必須とする職種や業種が増えてきましたが、フランス語はまだまだ。それゆえ、「業界や業種を絞らないとフランス語で仕事ができないのではないか」と考える人は多いと思います。
私が試行錯誤をして気づいたことは絞れば絞るほど、狭き門がさらに狭き門になる可能性が高いということです。

また、一見「仏系企業だとフランス語を使って仕事ができそう」というイメージを持ちがちですが、これは大きな間違い。
日本にある仏系企業はあくまで「支社」。
本国フランスから優秀な人材=英語や日本語が堪能な人、が送り込まれている可能性が高いため、
本社がフランスであるというだけではチャンスがあるかどうかはわかりません。
仏系企業に勤めている友人たちをみていると、「基本、英語で仕事を行う。本社での重要なプレゼンのみフランス語を使う」という雰囲気があるようです。

このように一見、チャンスがたくさんありそうな業界や業種であっても、それはイメージに過ぎないのです。
できる限り大きな視野を持っていろいろな業界や業種を見てみましょう。

しかし、どんな業界や業種にもフランス語を使った仕事があるといえば、残念ながらそうではありません。
フランス語のチャンスが潜んでいる、もしくはすでにチャンスがあるものの人材がいないためオープンになっていないところを探す必要があります。

フランス語で仕事ができる場所はこんなところ!

では、日本においてフランス語のチャンスが潜んでいそうな場所はどこか。
下記のような場所は比較的、チャンスが潜んでいると考えられます。

  • フランス語圏に力を入れている日系企業
    →もう誰もが予想がつくであろうポジションです。2022年8月にはTICADも開催されることから、このポジションはここ数年、急増していて今後も増えてくると思われます。
    また、求人にもフランス語と明記していることが基本ですので、検索をかけたら出てくる求人になります。
    ただし、誰もが予想している=見つけやすい、ということで応募者が殺到している可能性が高いです。かつ、即戦力(フランス語能力よりも今までの経歴を重要視)を求められることが多いイメージです。
  • フランスに支社があり、重要拠点の一つと位置付けている日系企業
    →ポイントは「日系」であることです。先にも述べたように、グローバル企業だともはや公用語が英語になるため、本社勤務にならない限りフランス語とは無縁のお仕事になると思ってもらったほうが良いかと思います。
    中小企業さんだと「とにかくフランス語が話せたらOK」という企業さんも見かけます。求人には明記されない場合が多いのですが、コミュニケーションの問題を抱えていてスムーズに取引ができていない、シナジーを出せていない日系支社が割と多く存在しているように感じています。自らその部分を改善(改革)して、地位を築いていく方法になります。
  • フランスが得意としている分野をウリにしている企業
    →農業関連や通信衛星など、フランスが得意としている分野の商材を販売しているとなった場合、かなりの確率でフランスを市場の柱にしている企業さんが多くなります。
    フランス語圏に支社を持っていなくてもフランス語圏のビジネスパートナーさんとお仕事を一緒にできることも多くあります。

新卒からフランス語を使った業務に就くため実践していること

就活時代から現在まで時間とお金をかけて情報を集めていますが、そのおかげで新卒からフランス語で仕事や業務に携わることができています。
sこで、実際に実践したことをいくつか紹介したいと思います。

  • 日系企業でフランスに支店がある企業を全て洗い出す。洗い出した後、興味がある分野や業種に絞り、片っ端からネットに検索をかける。その際、ビジネス規模や会社の経営方針、業務提携のみかどうかなどもしっかりと調べる。
    →フランス語での業務がある可能性が高いかどうか、この下調べはとても重要です。就活から始めたこの作業は年に1回、今もアップデートをかけています。
  • フランス語での業務がありそうな企業の説明会や面接に参加し、質問(フランス語で業務を行う需要があるかどうかなど)をしてみる。
    →いきなり「フランス語を使う仕事はありますか?」と聞くのではなく、ヨーロッパ市場への位置付けがどのあたりなのか、から段階的に踏み込んでいます。その際に、反応が良い(食いつく、抱えている悩みなどを率先して話してくれるetc)場合、高確率でフランス語の需要が隠れていると思われます。
  • LinkedInを活用する
    フランスに支店がある日系企業もアカウントを運用していたりするので、興味がある企業をフォローし情報を収集する。
    また、プロフィールにアピール文を書いていたりすると、スカウトを受け取ることもできます。

などなど、他にも外国語を使った業務の求人をたくさん持っているエージェントに登録&お話を聞いたり、留学先のOBやアルムナイを活用するなど、常にアンテナを貼ることをしています。

終わりに

色々と述べてきましたが、お伝えした方法が正当法ではありません。
個々人の目材したい目標によって進め方は変わってくると思います。

ただ一つ言えることは「何を言われても、行動し続ける」ことが今に繋がっていると思います。

私もまだまだ道の途中。フランス語で人生を描きたいと決意している皆様、一緒に頑張りましょう!