【DELF B2向け】Production Oraleで20点以上取得した勉強方法

Language/語学
Miho
日本人受験者を悩ます口頭試験。
1度、試験に落ちた経験を元に勉強方法を試行錯誤した結果、2回目では22.5と高得点で合格することができました。

日本人が苦手科目としてよく挙げられる科目、口頭試験。しかし、しっかりと対策を行えば、読解や聴解よりも高得点を出しやすい分野になります。
DELF B2から格段に難しくなる傾向にありますが、交換留学要件で問われるレベルなので、DELF B2合格を目指す人が多いのではないでしょうか。口頭試験の得点が高ければ、比較的、安心して留学生活を送れると思います。

今回は「口頭試験が苦手だけれど、ある程度の高得点を取得したい」という方に私が実践した勉強方法を紹介できればと思います。

前提条件

私の勉強方法で結果を出すためには、以下の条件の方には合わないと思われます。

  • 1円もお金を払わずに、高得点を出したい方
  • 平日は最低1時間、休日は最低2時間の勉強時間を確保できない方
  • DELF B2の口頭試験の流れを全く知らない方(DELFの対策本を持っている方は、流れが大まかに記載されています。)

勉強方法① フランスに関連する記事を選び、要約と自分の意見を日本語でまとめる

試験当日は机に並べられた紙(もしくは封筒)を2つ選び、そこに入っているテーマのどちらかを選んで、別室で30分間、口頭試験の準備を行います。
試験では選択したテーマを要約し、自身の意見を述べ、それを聞いた試験官と簡単な議論を行うというものです。
フランス語の語彙力はもちろんですが、思考力や論理力も試される試験なので、実は普段、日本語でどれだけ考えているか、で大きく差が付きます。

そこで、いきなりフランス語でテーマについて考えるのではなく、まずは日本語でそのテーマについて述べることができるかどうかを練習する必要があります。

テーマがどれに当たるかは運次第なので、2枚とも得意でないトピックを引いてしまうこともありますが、基本的にはフランス(もしくは世界)で話題になっていることがお題になりやすい傾向です。
知り合いのDELF/DALF試験官経験者の友人曰く、最近は以下のテーマがお題になりやすい傾向があります。

  • 働き方(テレワーク、育児休暇、女性の社会進出、残業etc)
  • 環境問題(Bio製品、地球温暖化、アップサイクルetc)
  • テクノロジー(ネット問題、ロボット化etc)

逆に人権問題に発展しやすい問題、例えば宗教に関するテーマは出てこないと言っていいでしょう。

勉強方法② 必要最低限の言い回しを覚える

自身の言葉で述べることが一番大切ですが、口頭試験で必要最低限の言い回しは存在しています。
論理的に述べることが苦手という方も、型に沿った言い回しを使うことでグッと論理的に述べているように聞こえます。

自分の意見を説明するフレーズ

  • A mon avis, je suis pour/ contre…
    (私の意見としては、….について賛成/反対です。)
  • D’après mois, ….
    (私としては、….)
  • Je pense que….
    (「論理的に思考を組み立てて」、….思う)
  • Je trouve que….
    (「自分の感覚をもとに」、….思う)
  • En ce qui me concerne, ….
    (私としては)

 

文章を要約するフレーズ

  • La question qui se pose ici est de savoir s’il est….. on non.
    (ここで問題になるのは、それが….なのかどうかということです。)
  • Le document nous dit que….
    (その文章によると….。)

 

相手の意見に相槌を打つフレーズ

  • Oui, vous avez raison.
    (仰る通りです。)
  • Je pense comme vous.
    (あなたと同じ考えです。)
  • Je suis totalement d’accord avec vous.
    (全く同感です。)

 

上記に挙げたフレーズ以外にも相手の意見に反論するフレーズ結論をまとめるフレーズも覚えておきましょう。

勉強方法③ 実践練習(模擬練習)をする

DELF B1までであれば、一人で口頭試験を勉強しても、ある程度の点数を取ることができます。
しかし、DELF B2以上は、こちらが何を述べるかに合わせて試験官が質問をするため、一人で勉強する方法では限界があります。
また、DELF B2の場合、試験官は基本的に「受験者とは反対意見」を述べてきます。反対意見も理解しつつ、それを上回る裏付けとなるような根拠を述べる必要があります。

上記の理由から、最低でも3回は実戦練習をしておくと感覚がつかめると思います。
と言ってもスクールに通うには時間的に金銭的に難しい方は「Cafetalk」というオンラインレッスンのサービスをお勧めします。
私がDELF B2、DALF C1の際にも活用し、問題なく点数を取ることができました。
おすすめの先生はこちら。

  1. Professeur Nico先生
    カフェトークの中で一番おすすめの先生です。
    私も先生のおかげでDALF C1が取れたと言っても過言ではありません。フランス語を母語としない生徒へのフランス語学習法を習得した人に与えられる資格FLEを持っていて、また日本人生徒のつまづきポイントを熟知しているので、これでもかというアドバイスと学びがあります。
    難しい方は日本語でも対応してくれるところもポイント高いです。
    ただ、DELF/DALFの試験近くは予約が取れないことも多いため、早めに予約を入れる必要があります。
  2. Sylvie.Lu先生
    ドイツ在住のフランス人の講師です。9年ほど講師としてのキャリアがあり、語学学校で教鞭を取られていたほか、企業の語学授業の先生もされたご経験があるので、ビジネスフランス語にも強い先生です。
    試験対策は先生に依頼したことがないものの、フランス語で少し大きなプレゼンをする機会があるときは、いかに効果的な発言ができるか、添削をしてもらっています。

そのほかにも93レッスン(2022年9月現在)、フランス語に関連するコースがありますので、ぜひ自分に合う先生を見つけてみてください。

まとめ

口頭試験は短期間で身につくものではないのである程度の期間、努力することが必要です。

後は自身を信じて楽しみながら試験に臨むことが大切です。
緊張しますが、笑顔と落ち着きを忘れずに。

皆さんの合格に少しでもお役に立てれば幸いです。