【フランス留学者必見!】渡仏前に戸籍謄本/抄本とアポスティーユを入手しておこう

MBA à l'étranger/MBA留学

人生2度目のフランス留学中のmiho(@miho24_s)です。

フランスでの行政手続きや各種手当の申請、大学の本登録手続きなどで必要な書類として必ず登場するのが、Acte de naissance(出生証明書)です。

日本とフランスでは戸籍の仕組みが違い、日本にはフランスでいうActe de naissanceという証明書そのものが存在しません。
そのため、何を提出したらいいのか悩む人もいるようですが、日本国籍所有者の場合は戸籍抄本(戸籍個人事項証明)を準備すれば問題ありません。

代行業者も数多くありますが、そこまで時間と手間はかからない作業のため、個人で入手することは十分可能です。

そこで今回は、戸籍謄本/抄本とアポスティーユの取得方法について紹介します。

アポスティーユとは何?

戸籍抄本/謄本は日本語で発行されるため、フランス語への法廷翻訳が必要です。
それに加えてアポスティーユの取得もしておくことを強くおすすめします。

なぜならば、提出先によっては、「アポスティーユ+法廷翻訳」を求められることがあるからです。
ちなみにほとんどの手続きがオンライン化されているので、原本を提出したり提示したりすることは少なくなりました。

アポスティーユ取得と法廷翻訳をしたら、スキャンしてPDFデータにしておくと便利です。
もちろん原本の提示を求められるケースもありますので、一緒にフランスに持っていきましょうね。

戸籍謄本/抄本とアポスティーユの入手方法

さて、ここからは書類の揃え方についてご紹介します!

戸籍謄本/抄本を入手する

まずは戸籍謄本/抄本を入手します。
マイナンバーカードを持っている方で本籍地の市町村がコンビニ交付に対応している場合、本籍地がある市町村に出向かなくても入手できるようになりました。本当に便利!

Miho
市町村によりますが、私の場合、コンビニ取得の登録から取得まで5営業日以内に完了することができました!
本当に早い!

アポスティーユを取得する

アポスティーユの取得方法は二通りあります。
直接自分で東京の外務省または大阪の外務省分室へ持ち込む方法と、郵送で申請する方法です。
また、窓口での申請も、郵送での申請も、手数料は無料です。

詳細は外務省のHPにも掲載されているため、必ず最新情報をこちらで確認してください。

東京の外務省または大阪の外務省分室へ持ち込む場合

必要な書類は、以下の通りです。

  • 証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)
  • 申請書(自身で印刷して持っていくことも可、窓口に用紙が設置されてある)
  • 運転免許証やマイナンバーカードなど、身分証明書
  • 委任状(代理申請をする方のみ)

申請書の記入方法を見ながら記入を行い、必要書類を全て提出したら、翌日以降に窓口まで取りに行くか、郵送で返送してもらうかを選択することができます。(返送希望の方は、自身の住所を記入したレターパックなどの返信用封筒の準備が必要

当時、住んでいた家の近くに大阪分室があったため、窓口で直接申請しました。
全く混んでおらず、5分もかからないうちに申請して終了です。
翌日以降に窓口に取りに行く場合、受け取りの際に必要なチケットを渡されるので、大切に扱いましょう。

郵送で申請する場合

以下の書類を準備し、郵送します。

  • 証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本)
  • 申請書
  • 委任状(代理申請をする方のみ)
  • レターパックなど、自身の住所を記入した返信用封筒

いくつか注意する点として、

手続き後の書類を申請者ご本人の住所に郵送すること(郵送での交付)によって本人確認のため、申請者と異なる方及び差出人住所と異なる住所に証明書を郵送することはできない。

申請書類に不備がなく、追加的な確認が必要でなければ、原則受領した3開庁日後に証明済み書類を郵便で返却される(例:月曜日受け付けたものは木曜日発送)。

海外からの郵送による申請は受け付けていない。

戸籍抄本/謄本の翻訳

次はフランス語の法定翻訳になります。

Miho
実は、アポスティーユを先に入手して翻訳するか、翻訳後にアポスティーユを入手するか迷いました…!

こちらのブログで、「必ずアポスティーユを先に取得すること」と理由と共に記載されていたので、私もアポスティーユを取得後に、フランス語翻訳を行いました!

日本で翻訳を行う場合

在日フランス大使館指定の翻訳会社に依頼します。
会社によってかかる日数や費用が違うため、余裕がある場合は比較してみても良いかもしれません。

在日フランス大使館指定の翻訳会社

フランスで翻訳を行う場合

戸籍抄本/謄本の場合は、在仏日本大使館や領事館、領事事務所で、戸籍抄本を元に出生証明書(Extrait d ‘acte de naissance)を発行してもらえます。

こちらは正確には翻訳ではありませんが、滞在許可書や大学の登録などはこれで問題ないようです。

現在(2024年9月17日時点)では、8ユーロ(オンラインで支払う場合は、1,200円の手数料が必要)の手数料が発生します。
また、郵送で申請はできるものの、受領は来館しないといけないため、なるべく日本を出発する前に申請している

詳細は、こちらのページをご確認ください。

終わりに

手順をしっかりと踏めば、難しくない戸籍謄本/抄本とアポスティーユの入手。
フランス到着後は何かとバタバタするので、ぜひ、渡仏前に書類を揃えてフランスに渡航することをオススメします。