【2024年度版!】フランス長期学生ビザ(VLS-TS)の有効化の方法

MBA à l'étranger/MBA留学

人生2度目のフランス留学を送っているmiho(@miho24_s)です。

フランスに到着した後、なるべくすぐに実施した方が良いことがあります。それは….

フランス長期学生ビザ(VLS-TS)を有効化すること

フランス入国後なるべく早くこの手続きを行なってください。
この手続きを終えることで、セキュリテ・ソシアルへ登録することができたり、滞在期間中に旅行をしたりすることが可能になります。
うっかりして手続きを忘れてしまい、入国日より3カ月以内に登録がなされない場合、長期学生ビザに付帯した滞在許可書の効力が失効し、ビザ保持者は不法滞在者とみなされる可能性がありますので、ご注意を!

こちらの記事では、ビザの有効化手続きについて解説したいと思います。

2024年9月時点で行った手続き内容になります。
随時変更などが行われる場合があり、不明点は必ず確認をお願いします。

Campus Franceでも手続きを紹介しているページがありますので、参考にしてください。
https://www.japon.campusfrance.org/ja/a-l-arrivee-en-france

フランス学生ビザの取得方法については、こちらの記事で紹介しています!

なぜビザを有効化する必要があるの?

ビザの有効化、とはすなわち、ビザを「滞在許可証に変換する」ことを言います

私の取得したVLS-TSは、「滞在許可証に匹敵するビザ」です。
ビザの種類によっては、滞在許可証が付帯していないものもあり、その場合であると手続きが異なるので注意してください。

いずれの手続きに関しても、こちらの公式サイトに詳細の記載があります。

有効化手続きに必要なもの

長期学生ビザを有効にする手続き(旧OFIIの手続き)は2019年2月18日より簡素化され、全てオンラインで行なえるようになりました。フォームを郵送したり、予約を取る必要は一切ありません

Miho
南仏留学の際は、フォームを郵送して、OFIIに予約を取って…という流れが必要でした。また、3ヶ月以内に予約(招待)が来ない場合もあり、いつ有効化できるのかと当時はかなり不安でした。

有効化するには以下の情報や準備が必要です。

  • ビザの情報
  • フランス入国日
  • 滞在先の住所
  • 滞在許可証発行のための手数料(滞在税)支払いのためのクレジットカード

それでは早速、有効化を始めましょう!

フランス長期学生ビザ(VLS-TS)有効化手続きの手順

サイトにアクセスする

有効化手続きを行うサイトは以下になります。

https://administration-etrangers-en-france.interieur.gouv.fr

サイトにアクセスすると以下のページに飛びます。右上に言語バーがあり、そこから好きな言語に切り替えられます。(フランス語・英語・中国語)

赤枠で囲んだ箇所をクリック。

フランス長期学生ビザ(VLS-TS)の番号を入力する

フランス長期学生ビザ(VLS-TS)の番号を入力して、「Confirm your visa number」をクリック。
「Visa number」のはてなマークをクリックすると、ビザのどこにその情報があるか、画像で表示されます。
分からない場合は、はてなマークで位置を確認しましょう。

注意事項をよく読む

注意事項が表示されるのでよく読みましょう。読んだら、右下にある「start」をクリックします。
注意すべき点としては、以下になります。

  • 全ての作業を10分以内で行うこと
  • 滞在税の支払いがあるため、クレジットカードが必要なこと
  • メールアドレスの登録が必要なこと

個人情報を入力する

まずは個人情報を入力していきます。(もちろんアルファベットです!)

  • Prénom…名前
  • Nom…名字
  • Date de naissance…誕生日(日/月/年)
  • Visa start date (from)…ご自身のビザに記載されているビザ有効開始日(日/月/年)
  • Date of expiry (to)…ご自身のビザに記載されているビザの有効期限(日/月/年)
  • Date of issue (on)…ご自身のビザに記載されているビザの発行日(日/月/年)
  • Type (under the “Remarks” section)…ビザの種類です。私の場合、「Etudiant」なので、そちらを選択します
  • Regulatory reference (under the “Remarks” section)…根拠条文
    「Etudiant」を選択すると、以二つの選択肢がでてきます。「CESEDA R311-3 6°」、「CESEDA R431-16-13°」

そして、このRegulatory referenceはビザに記載されていないことが多いです!
(2023年ごろから日本で発給したフランス学生ビザに印字されなくなっているそう….理由は謎です。)

CESEDAとは?
Code de l’entrée et du séjour des étrangers et du droit d’asile、翻訳すると外国人の入国と居住、亡命の権利に関する規定のことです。
要は、この条文の中のどの条項に当てはまるビザなのかを選択せよ、ということのようです。

検索してみると、どうやら、R311-3の条文は2021年5月1日で廃案になっているようです。
多分、この条文の有効期間に発行されたビザはこちらを選び、それ以降はR431の方でいいのだろうな、と当たりはついたのですが、不安だったので念のためOFIIに問い合わせました。

しかし、待てど待てど回答が来ないため、日本人留学生のサポートを行なっているフランス人に聞くと「CESEDA R311-3 6°をいつも選んでいるよ」とのことで、「CESEDA R311-3 6°」を選択しました。
また、様々なサイトで「CESEDA R311-3 6°」を選択していたこともあり、選びました。

CESEDA R431-16-13°を選びましょう!

Miho
「廃案」していることを知ったのはビザ申請後。
不安になった私はOFIIに問い合わせております…
今後の手続き(更新など)に響かなければ良いなと願うばかりです…

(2024年9月19日 追記)

問い合わせを2回して、OFIIから回答が来ました!!!!
OFIIからは「どっちの内容も同じで、どっちを選択しても大丈夫だよ!」とのことです….

じゃあ、二つから選ばせるのはなぜなんだーーーーー!という疑問は消えませんが、特に何も発生しなくてよかったです。
皆さんは最新の「CESEDA R431-16-13°」を選びましょうね!

問題なく入力できたら、右下の「Next」をクリック。

追加情報を入力する(アカウントを作成する)

次は追加情報を入力していきます。

  • Family status…未婚か既婚かを選択
  • Telephone Numer…電話番号を入力(任意) 私は入力しませんでした。
  • Email address…メールアドレスを入力。

メールアドレスを入力後、「envoyer un code de verification」をクリックして、入力したメールアドレスを有効化します。

コードを指定のメールに送られるとコードを入力する画面に切り替わります。

メールボックスに下記のようなメールが届き、その中にコードが記載しているので、コードをコピペして、サイトに貼り付けます。そして、「Valider le code」をクリック。

画面が戻り、「L’address de courrier〜」の部分の色が変わり、チェックボックスにチェックが入ります。
「Next」をクリック。

フランスの入国日と住所を記入する

  • Date of entry in France…フランスに入国した日を入力(日/月/年)
  • I am living with…誰かと同居しているか選択
    ホームステイなどは「Yes」になりますが、賃貸契約など一人暮らしをしている方は「No」になります。
  • Address…住所を入力

ニューカレドニアなどフランスの海外領土に住まわれている方は「You live overseas〜」にチェックを入れると、住所の入力画面が出てきます。

問題なく入力できたら、右下の「Next」をクリック。
今まで入力した内容のRecapが表示されます。間違いがないか、しっかりと確認しましょう。
間違いがないか確認できたら、右下の「Next」をクリックします。

滞在税の支払いを行う

電子税スタンプ(電子収入印紙)の購入の際に発行される16桁の番号(Timbre)を入力するよう求められるページに移ります。
「Purchase your virtual excise stamp online」をクリックして、支払いを進めます。

別ページに遷移し、Validation du palementのページが出てくるので、滞在税の支払いを行います。
たまにクリックしても遷移しないようですが、その場合、OFIIトップページから該当ページに飛部ことができます。
「Buy a virtual excise stamp」を選択してください。

学生ビザの場合、50€(2024年9月現在)を支払います。
右下の「Valider le paiement」をクリック。支払い方法を選択し、クレジットカードなどの情報を入力して支払いを進めます。

支払いが完了すると完了画面、または指定したメールアドレスにPDFの添付ファイルの中に16桁の数字を入力します。
下記の画面が出たら、支払い完了です!

ここまで来れば作業は終了。残りは書類のダウンロードだけです。右下の「Next」を入力しましょう。

登録確認証明証とOFIIアカウントのIDが届く

滞在税の支払いまで済ませると、即時でメールアドレス宛に登録確認証明書(Confirmation de la validation de l’enregistrement de votre visa long séjour valant titre de séjour)がPDFにて届きます。

また、下記の画面からもダウンロード可能です。

この確認書はダウンロードして印刷し、ビザとともに携帯しましょう。
以前は、有効化のためにOFIIに直接出向いて手続きをし、ビザに有効化を示すシールがビザに貼られていました。
オンライン化してからは貼付されず、このPDFの携帯にて代替するようになったようです。

同時に、別メールで、OFIIのアカウントのIDとパスワードが送られてきました。
今後、滞在許可証の延長手続きの予約などをこちらのアカウントから行えます。

滞在許可証の更新の他、フランス国籍の申請や労働許可証の申請、状況の変化(婚姻など)の申告、渡航(国際保護外国人受益者)の申請に関する手続きができます。

終わりに

以上がフランス長期学生ビザ(VLS-TS)有効化の手順でした!

滞在許可証を更新する場合、失効する4ヶ月前、遅くても2ヶ月前に申請が必要と記載がありました。
更新する場合は忘れずに手続きを行いましょう。