仕事でも勉強でも人間関係でも…頑張っているのに上手くいかなくて、気分もモチベーションも急降下。自分はなんてダメなんだと自信をなくしてしまい、どうしても浮上できなくてツライ時期ってありますよね。
行き詰まってしまう時って誰にでもあるものです。
フランス語学習やキャリア、英語学習、大学院受験…と様々なことにチャレンジしてきましたが、目標までの道というのは往々にして険しいものです。
目標に到達するためにはテクニック以上にメンタルのケアがとても大切です。
今回はそんな頑張っている方々に向けて、「もうだめだ…」と落ち込んでしまった時に実施している処方箋をお出ししたいと思います。
①まずは原因となっていることから離れる
今は誰にどんな言葉をかけられてもあなたには響かないかもしれません。なぜなら、そのことで頭がいっぱいだからです。どうして自分には出来ないのか、どうして失敗してしまうのか、どうしてどうして…。
そんな時はその問題から離れてみてください。
数時間なのか数日なのか、状況によって許される時間は違うと思います。
しかし、離れることでその問題を俯瞰して捉えることができ、心も落ち着いてきます。ダメな所ばかりではなく、既に自分が手にしているものに気づくことができます。
できれば、物理的に離れてみる。
逃げではありません。英気を養ってもう一度立ち上がるために必要なことです。
仕事が上手くいかない時
- 休暇を取る
頑張りすぎて睡眠不足になっていたり、ストレスを溜め込みすぎるとパフォーマンスにも影響します。頭も身体もリフレッシュ出来て、良い解決策が浮かんでくるかもしれません。
多忙で休みなんて取れないという方は半休でもいいので、とにかく離れてみることをオススメします。 - 身体を動かしてみる
ストレッチ等の軽い運動も悪くありませんが、できれば汗をかく程度の少しきついな…と思う運動を取り入れてみて下さい。運動して汗をかけば、心がすっきりして前向きになれます。
これは、運動によって脳内で分泌されるエンドルフィンという物質が高揚感や幸福感をもたらしてくれるから。
重い腰を上げて、汗と一緒に「泣きたいくらい辛い気持ち」を一緒に流してしまうべし! - 友人や家族に話を聞いてもらう
誰かに話すことでスッキリすることが多い方は、友人や家族に話を聞いてもらうことで気分を落ち着けることができます。その際に、アドバイスが欲しいのか、ただ聞いて欲しいのかという点も伝えておくと、幸せ度が上がります。
「友人や家族」がポイントで、仕事の内容を分かっている同僚に話す際には注意が必要です。なぜなら、ただの愚痴大会で終わってしまう可能性も高いからです。
中には裏切る人もいる可能性も…
身体や心を壊してしまっては元も子もないです。どうにかして離れましょう。
人間関係が上手くいかない時
- そのコミュニティが抜け出してみる
別のコミュニティの価値観に触れることで、心にナイフのように突き刺さって自分を痛めつけていた誰かの言葉が、急にどうでもよく思えたりするものです。すると、心に余裕が出来て、問題になっていた人間関係も円滑に回ったりします。
「人によって傷つき、人によって癒される」ものです。 - 思い切って一人になってみる
実は自身がいっぱいいっぱいで周りをみる余裕がないだけの可能せもあります。
だからそこ、一人になって自分のわがままを実践する。食べたいけれど避けていたニンニク臭がするものや行きたかった場所、一人で映画をみて思いっきり泣くのもオススメです。
心が落ち着けが、クヨクヨと悩んでいたことがどうでも良くなり、見えてなかったものが見えたりすることで、また良好な関係が築けるようになることもあります。 - 余裕が出てきた相手の話に耳を傾けてみる
人間関係が上手くいっていないと感じる時は、自分の考えに頭が支配されていることが多い場合も。心の余裕が生まれてきてもう一度、相手と話してみたいと思う気持ちが出てきたら、聞き役として話を聞いてみましょう。
テストが上手くいかない時
- 試験勉強から離れて、楽しめる別の角度から勉強をする
例えば、英語関連のテスト。TOEIC、英検、IELTS、TOEFLと色々ありますが、スコアを上げるためにテスト関連の参考書ばかり見ていませんか。
短期で目標スコアを達成するために必要なことでもありますが、どうやってもスコアが伸びなくて嫌になってしまったら、一度参考書から離れて自分の好きなジャンルで英語に触れてみてください。
好きな海外ドラマ、好きな音楽、好きな本…英語はテストの中だけではなく、もっと広い世界のものだと気付きます。そうすることで、またモチベーションが上がったり、フラットな気持ちで試験問題に向き合えたりしますよ。 - 親しい人に話を聞いてもらう
高尚なアドバイスは必要ありません。もう十分頑張っているのですから、ただ黙ってあなたの話に耳を傾けてくれる心から信頼できる相手を選んでください。
両親、友人、兄弟姉妹、恋人、恩師…心に思い浮かべて「この人なら」と思える人に話を聞いてもらいましょう。
どんなに信頼していて親しい間柄でも、心が疲れてしまっている時は厳しい指摘をする人は避けた方がベター。余計に追い込まれてしまいます。
もちろん、SNSの付き合いは考えないといけないですが、普段の生活では出会えない人たちと切磋琢磨できたことは本当に良かったと思います。
②好きな言葉に触れてみる
頑張っているのに上手くいかないと、自分にはもう無理だと思うかもしれません。才能がないのかも…と自信をなくしてしまい、立ち上がる気力が湧いてこないかもしれません。
でもね、それはあなただけじゃありません。既に成功を手にしている人も、何度も何度も何度も挫折を乗り越えてその位置に辿り着いたんです。最初から出来る人なんていないんですよ。
悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。
おしなべて、事を成す人は必ず時の来るのを待つ。
あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。
松下幸之助(日本の実業家、発明家、パナソニック創業者 )
辛い思いはすべてプラスになる。
苦しかったこと、悲しかったことが、
いつか必ず花開く時が来る。
辛いこと、悲しいことは幸せになるための必要事項。
花開き、実を結ぶときに辞めてしまってはいけない。
美輪明宏
何も出来ない日や時には、後になって楽しめないようなものを作ろうとするより、
ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい。
ゲーテ(ドイツの詩人、小説家、劇作家)
失敗したからって何なのだ?
失敗から学びを得て、また挑戦すればいいじゃないか。
ウォルト・ディズニー(米国のエンターテイナー、実業家)
自分に心地よい歌詞をたくさんふりそそぐことができるので、調子が出てきて、悩んでいたことがとってもちっぽけに思えてきます。
気持ちがスッキリするので、推しの曲を聴くこともとてもオススメです。
③五感が喜ぶことをしてみる
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感覚です。
これらを意識的に満たすことで、心が潤い落ち着いてきます。
視覚
特別な場所でなくても、素晴らしい景色はすぐ近くにあります。
近所の公園の木漏れ日、朝焼けや夕焼けに染まる空、夜にベランダから見る星空…。
外に出かけるのが難しければ、美しい写真や映像でも十分に満たされます。Instagramを開けば国内外の素敵な写真をたくさんみることができます。
Youtubeで「美しい景色」と検索すれば、息を飲む程の映像が簡単にたくさんヒットします。
聴覚
好きな曲や自身が心地よい曲をシャワーのように浴びましょう。
音楽は気持ちをリラックスさせたり、気分を高揚させたり、脳を刺激して活性化させたりと、様々な作用があることが科学的に証明されています。音楽療法なんかもありますよね。
嗅覚
心地よい良い匂いをたくさん嗅ぎましょう。
海の匂い、山の匂い、雨の匂い、花の匂いといった自然のものから、アロマキャンドルやディフューザーといった香りを楽しむアイテムまで。カフェに入った時の挽きたてのコーヒー豆の香も心が落ち着きます。
美味しいものを食べることで気分を高める人はたくさんいるはず。視覚も嗅覚も満たされるので、この機会に気になっているお店に行ってみて。
触覚
大好きな手触りのものに囲まれましょう。シーツや毛布、ふわふわのルームウェア、触り心地抜群の人形まで。
心地良いと思えるもので身体を包んであげましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は行き詰まってしまって挫けそうな時の対処法をご紹介しました。頑張って走っているからこそ、ケガをしたり転びやすかったりするんです。そんな自分に誇りを持ってくださいね。
頑張っているみなさんの一助となれば幸いです。
特に30代以降は「若い後輩たちの手本にならなくちゃ!」と肩の力が入りっぱなし。なかなか弱音も吐きづらい…