Googleで「DELF/DALF 対策」などと検索しても必ずと言っていいほど紹介されている教材。
この二つを使って試験対策をしなさいとフランスで通っていた語学学校のどの先生にも必ず紹介される教材でした。
ただ、あまりお安い教材ではないがゆえ、どっちが良いの?といつも悩んでいました。
そこで今回はDELF/DALF対策本にABCシリーズや100% reussiteシリーズを使ってみたいけれど、どっちが良いか分からないと悩んでいる方に向けてご紹介したいと思います。
目次
ABC DELF/DALFシリーズの特徴
ABCシリーズの特徴は以下の通り。
- リスニングのトランスクリプションが付いている
- 各50題ずつ、計200題の練習問題が付いている
- 読解問題が実際の試験問題よりも難易度が高くなっている
このシリーズの大きな特徴はなんといっても「問題数が非常に多い」ということ。
DELF B2やDALFの際に使用していた参考書ですが、全ての問題を解き終えることがないまま、試験に望んでいます。
それくらい問題数が豊富です。
とにかくたくさんの問題に慣れて試験に望みたい、という方には大満足の一冊になっています。
リスニングのトランスクリプションがあることも大きな魅力です。
付いていない参考書も多く、何が間違ったか確認できないまま、次の問題へ移ることを防ぐことができます。
シャドーイングを用いてしっかりと復習できるので日々のフランス語学習にも使用できるところが魅力です。
ABC DELF/DALFシリーズに向いている人
ABCシリーズを実際に使ってみて、このシリーズに向いている人は以下のような人です。
> 社会人など、毎日まとまった時間を確保しづらい人
> たくさんの問題に触れることで点を伸ばしてきた人
ABCシリーズはDELF/DALF受験初心者や高得点狙いの人にはオススメできません。
というのも、解答が若干、煩雑で「どうしてこの回答になるのだろう?」と思っても解説が載っていないため、中途半端に終わってしまう可能性が高くなります。
DELF/DALF試験の基礎固めがある程度できており、試験までにもう少し様々な問題に当たっておきたい、という人向けに感じました。
Le DELF/DALF 100% reussiteシリーズの特徴
100% reussiteシリーズの特徴は以下の通り。
- 試験で役に立つ言い回しやフレーズ集が載っている
- ステップを辿っていけば、どう解いて行くべきか身につく
- 難易度が試験本番と近く、試験の全体像を把握しやすい
このシリーズの大きな特徴は「回答の解説がついていて、丁寧に振り返りができる」ということ。
解への導き方がわかるため、試験のための勉強ではなくフランス語力を底上げしてくれるような学習ができることも魅力的です。
模擬試験が2回ついているので試験前に本番さながらの模擬試験を家で行うことができます。
Le DELF/DALF 100% reussiteシリーズに向いている人
100% reussiteシリーズを実際に使ってみて、このシリーズに向いている人は以下のような人です。
> DELF/DALF試験に慣れていない人
> 試験までにある程度の時間(3ヶ月以上)が確保でき、高得点を狙いたい人
DELF/DALF試験用に教材を初めて購入する場合、100% reussiteシリーズをまずは購入してほしいと思います。
試験の全体像がわかりやすくまとまっているだけではなく、
フレーズ集などこの1冊で試験をカバーできるほど丁寧に作り込まれている参考書だからです。
練習問題をたくさん解くことで試験に挑んできた人は物足りなさを感じますが、
細かい表現方法や陥りやすいミスなども記されているため、1冊やりこむだけでかなりの成長が見込めます。
ABCシリーズ/100% reussiteシリーズの使い方
DELF B2とDALF C1を受験した際にこの2冊を使用して無事に合格することができました。
その際にどんな風に活用していたかご紹介したいと思います。
DELF B2を受験の際
受験した際は大学生だったため、平日3時間、休日は4~5時間、受験日の3ヶ月前から準備を開始。
- 受験日の3ヶ月〜2ヶ月前
得点に結びつくまでに時間がかかるリスニングとリーディングを中心に100% reussiteシリーズを3週しました。
リスニングの音源はいつでもどこでも聞けるよう、音楽プレイヤーに入れ持ち運び、聴きながら声に出すことを意識。 - 受験日の2ヶ月前〜2週間前まで
ABCシリーズを使って、問題をたくさん解くことで試験の傾向になれることを徹底させる。また、フランスやヨーロッパの社会情勢についt問題から知識を吸収することに意識。
フランス人の友人に作文をいくつか添削してもらったものの、面接練習は特に行わず、面接でよく使うフレーズなどを徹底的に口に慣らしておく。 - 2週間前〜当日
新しい問題を解いた際、解けなかったり得点できなかったりすると焦ってしまうので
昔解いた問題で得点が高かったものを見直し。
DALF C1を受験の際
社会人での挑戦となり、激務時期だったことから、平日は最低2時間勉強することを徹底。
休日は4~6時間を確保。友達の誘いはほとんど断っていました笑
受験日の3ヶ月前から準備開始。
- 受験日の3ヶ月〜1ヶ月前
100% reussiteを使用してとにかく単語や構文を口や頭に染み込ませていました。
解くことはせず、最初から回答をノートに書き写し分析。
面接は自力で無理と思い、オンラインでDELF/DALF専門教官にオンラインで指導してもらっていました。 - 受験日の1ヶ月前〜当日
100% reussiteの模擬試験を解く。
実は模擬試験で合格点が出なかったため、慌ててABCシリーズで解きまくっていたのですが、ノートをみて「私はこんなにやってきたんだから!」と励ますことで回復しました。
ABCシリーズは数日で問題を解くのをやめました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
【忙しい人、必見!】忙しいあなたでも合格できるDELF/DALF勉強のコツ
まとめ
様々な人が様々な参考書をオススメしているので迷ってしまう、という方が多いと思いますが、
一番大切なことは「あれこれ手を出さす、まずは一つを使い込む」ことが大切だと思います。
良い参考書を買うことがゴールではなく、DELF/DALF合格を掴めることを祈っています!