【国際郵便マイページサービスの利用方法!】郵便局を使ってフランスに身の周り品を送ってみた

MBA à l'étranger/MBA留学

フランスに持ち込むものが多くてあたふたしながらパッキングをしたmiho(@miho24_s)です。

1年の留学というものの、前回のフランス留学と違って「寒そう…」ということで冬物を大量に持っていくため、
90Lのスーツケースを二つ用意したものの入らないため、段ボールで別送することにしました!

前回の留学時と違い、手書きラベルが使用できなくなっていたり、留学の別送品は免税対象ですが、フランスでは、荷物配送時のVAT関税の徴収が厳しくなっているという情報があったので、無くなってもOKで安価なものを送ることにしました。

今回は、郵便局から荷物を送付する方法を共有したいと思います。
フランスへの送付方法ですが、他の国に郵送する際でも参考になるかと思います!

発送方法の選択

まず、フランス税関のHPで確認すると、コチラに明記してある通り、留学生の身の回り品は関税の対象外、との記載があります。

念のためフランス税関(Douane)の問い合わせフォームにも確認したところ、上記のWebページに加えて、留学先大学より発行されている Admission letterのコピーの添付が必要との回答がありました。(2024年7月8日確認)

民間宅配業者の留学別送サービスは中止又は可能でも高額、またパリ以外は別途、発送料が必要だったので、郵便局を通じて発送することにしました。

郵便局から段ボールで大きな荷物を発送する場合、EMSと国際小包の二択であり、さらに、国際小包の輸送方法として、航空便、SAL便、船便の三つの選択肢があります。

前回の経験からSAL(Surface Air Lifted)便が良かったのですが、取り扱いが全面的に中止となっているので、国際小包(航空便)を選択しました。

出典:https://www.post.japanpost.jp/int/howto/index.html

船便…価格が一番安いものの、到着までに数ヶ月を費やす。また、船便で小包の中身が飛び出るほどボロボロになっていたという経験のある友人が複数いたため、安全に届くか不安。

EMS…Express Mail Service は、その名の通り最優先扱いで早く届きます。
一見、一番良い選択肢に見える、かつ郵便局員も勧めてくるが、絶対にフランスへ荷物を送るときに利用してはいけない。フランス人でさえも使ってはいけないと言うほどである。
というのも、フランス国内でクロノポストというラポスト子会社の取り扱いとなり、非常に評判が悪い。EMSを使用した友人たちから、問題なく手元に届いた試しがないし、不在票もないまま日本に返送というケースも多い。
郵便局員に勧められても絶対に、EMSを利用してはいけない!!!!(大切なことなので、2回お伝えします。)

 航空便…料金的にはEMSとほぼ変わりません。フランスでの配送はラポスト扱いとなり、クロノポストほどの悪評は聞かない。

発送する荷物の選定

全世界で共通して送れないものや国や地域独自のルールで送れないものがあるため、必ず事前に確認しておきましょう!

発送不可なもの!

出典:https://www.post.japanpost.jp/int/howto/index.html

また、食品や化粧品の液体は手続きに時間がかかるリスクが高いため、自己責任で発送しましょう。

ラベル作成

荷造りができたら、日本郵政の専用サイトにアクセスし、ラベルを作成します。

国際郵便マイページサービス

パソコン、またはスマートフォンから作成できるのですが、それぞれ提供されるサービスが微妙に違います。

出典:https://www.post.japanpost.jp/intmypage/whatsmypage.html

自身でプリントするのが面倒&PCがMacなので互換性に不安があり、スマートフォンからラベルを作成しました。
スマートフォン画面で説明しますが、基本、PC版でも手順は同じです。

アカウントを作成(初回のみ)

国際郵便マイページサービスにアクセスし、アカウントを作成します。
すでに作成している人はそのままログインを行いましょう。

画面の手順に従って必要事項を記入すると、記載したアドレスに仮登録のメールが届きます。
メール本文に従って登録を進めると登録完了です。

注意が必要なのはアカウントの有効期限があること。
アカウントは6か月間ログインがないと自動で削除され、元に戻すことができなくなります。その際は再度、アカウント作成から始めなければなりません。

依頼主・お届け先の登録

依頼主とお届け先の住所と電話番号などの記入を進めます。もちろん、英語です。
アポストロフィーやフランス語特有のアクセント表記が入力できないため、自身で調整が必要です。

発送種別と品物の登録

発送種別や発送方法、荷物の種別を登録してきます。

ボタンを押すと選択することができます。濃い赤色から薄い赤色になっていれば、選択されている発送種別・方法です。
選択できない発送種別はグレーになっていて、選択することができません。

万が一、発送できなかった場合の指示も選択する必要があります。
返送や転送の場合は別途、料金が必要になりますのでご注意ください。

内容品を登録していきます。
種別としては「その他」を選択しました。
こうすることで、自動的に発送伝票の金額欄の上に「No commercial value for customs purpose only. 」との記載が追加されていました。

内容品の登録の際に注意した点は以下の通りです。

  • 服などは必ず「Used」を付けて、内容品名を記載
  • 各品物の価格はユーロで記載し、合計金額のみ円で記載
    →フランスの税関は日本に比べて適当なので、円記載をわざわざユーロにして€45を超えていないか確認しないためです
  • メルカリなどを参考に、おおよその中古品価格を記載
    中古品なので、Tシャツ=1ユーロなど、適当に安く記載しました
  • HSコードを必ず記載
    一部のヨーロッパの国では記載がないと情報不十分とみなされ、遅延や日本への返送の原因になってしまいます
    日本郵政さんがよく海外へ発送される品物のHSコードと品物が英語と中国語の対訳付きでまとめているサイトがあるので、ほぼこちらを活用しました! HSコード類の例
  • 備考欄(内容品登録後に出てきます)に「These are unaccompanied personal belongings for exchange study, which are all USED, and will surely be taken back to Japan after the study」と記入し、販売目的でないことをアピール
  • 身の回り品であることを証明するため、入学許可書を入れる
    フランスの場合、留学生の身の回り品は関税の対象外です!(2024年7月8日確認)

全て記入が終われば、「危険物に関しての確認」のチェックボックスにチェックを入れます。

発送関連情報の入力

いつ郵便局から配送するか予定日を記入したり、総重量の記入、保険の有無(何か発生した時に保証するかどうかの選択、「保険有り」を選択した場合、別途、追加料金が必要です。)を記載していきます。

備考欄が出てくるので、販売目的ではないことを明記しました。
一番下の「内容確認」ボタンを押して内容を確認し、問題なければ「内容確定」ボタンを押せば、ラベル作成は完了です!

ラベルを印刷し、郵便局で発送手続きを行う

PC版で作成した場合、自身での印刷が必要です。
スマートフォン版の場合、登録アドレスに二次元バーコードが届くので、郵便局に配備されているゆうプリタッチにかざして、ラベルを印刷します。

ただし、「内容品の項目数が4個以上」「国際小包で保険付きを指定」「内容品合計金額が20万円を超える」場合は、ゆうプリタッチでラベルを印字できないため、二次元コードは表示されません。
代わりに表示される印刷用番号(お問い合わせ番号)を窓口の郵便局員に伝えてラベルを受け取ってください。

私の場合、内容品の項目数が4個以上だったので、郵便局員に番号を伝えてラベルを受け取りました。
費用は約5kgの段ボールで1.4万円ほどでした。
郵便局員さんがラベルを確認している間に、内容物に禁輸品がないこと等を証明する書類にサインを求められるので、サインします。

発送が完了したら、問い合わせ番号が表示されている控えを渡されるので、ひたすらチェックをしますw
課税されず、無事に届くように祈るばかり。

発送後…

日本郵政の追跡サイトから発送の荷物を追跡することができます!

追跡

もちろん、フランスのla postのサイトから荷物を追跡することも可能です。
毎日、どちらのサイトでも発送状況を確認していたのですが、瞬時に状況が反映されているイメージでした。

<経過>

  • 8月29日…荷物を発送
  • 9月3日…..フランス(パリ)に到着
  • 9月5日…..留学先のナントに到着、そのまま近くの郵便局で保管

在宅していたにも関わらず、なぜか郵便局で保管に???

大家さんもいる時間だったにも関わらず、不在票が入っていました。
その理由が荷物を取りに行った時に判明します。

不在票が入っている場合、①再配達を依頼する、もしくは②保管場所まで取りに行くを選択することができます。
再配達の依頼ができなかったため、郵便局に向かいました。

すると、「荷物の中に「食品」が入っているので、たとえ個人で消費するものであっても関税を支払う必要があります!!!」
との説明を受けました。

10年前の留学の記憶で止まっていたので痛い出費。34ユーロ(約5,500円)を取られました。

Miho
郵便局のおじさまがとても丁寧になぜ、関税が取られるのか説明してくれたので、納得できました。
「身の回り品でも、日本の食品は高い関税がかかるから送らない方が良いよ!」とのアドバイスも受けました。
食品を送る方はご注意ください。

約1週間ほどでスムーズに荷物を受け取れたので、私としては大満足です。

少し手間だけど・・・

年々、個人間での国際輸送のチェックの厳しくなっているように思えますが、しっかりと準備すればそこまで難しくないように感じました。
通関業務を行なっている人はお手のものかもしれません。

海外に荷物を送りたい方の手助けになればと思います。