【画像での解説付き!】フランスの健康保険、セキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)に加入する

MBA à l'étranger/MBA留学

フランス・ナントで大学院生活を送っているmiho(@miho24_s)です。

さて、フランスに学生として到着された学生さんたちには手続きをしないといけない諸所の一つに「セキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)に加入する」というミッションがあります!
今回は、このセキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)の加入方法について、詳しく紹介していきます。

セキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)とは?

セキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)とは、フランスの社会保障制度の一つである国の医療保険制度のことで、日本でいう「健康保険」とほぼ同じ内容です。

保険証を病院の受付で出すのは日本と同じですが、医療費は基本的に後日、銀行口座に払い戻されます。
セキュリテ・ソシアルだけでは全額分は戻ってこないので、任意で加入できる相互保険(ミュチュエル)で残りの医療費を補います。

ありがたいことに外国人留学生にも適用され、加入は無料です。

登録する際の条件、および必要な書類

セキュリテ・ソシアルを新規登録するためにはいくつか終えておかなければならない条件があります。

  • 留学先の高等教育機関への登録が済んでいること(在籍証明書を受領していること)
  • 長期学生ビザを有効化が完了していること(短期滞在ビザの方は申請することができません)
  • 以前、セキュリテ・ソシアルに登録したことがないこと(一生、その番号を使用することができます。)

また、必要になる書類は下記になります。オンライン申請で完了するので、全てPDF化しましょう。

  • パスポートのコピー
  • 学生ビザが貼ってあるページのコピー
  • 長期学生ビザを有効化した証明書と個人番号(証明書の中に10桁の番号が付与されています)
  • 出生証明書(=戸籍謄本/抄本)とアポスティーユ付き翻訳書類
  • RIB(フランスの銀行でないと登録できません)
  • 留学先の在籍証明書

出生証明書については、こちらの記事で準備方法を詳しく紹介していますので、必要な人はご確認ください!

セキュリテ・ソシアル(Sécurité sociale)の加入方法

では、登録を始めましょう!

外国人専用の登録サイト(https://etudiant-etranger.ameli.fr/#/)にアクセスします。
サイトの右上から言語を切り替えることができます。

まずは3つの質問から答えていきます。
「アクセスした現在、あなたの状況を教えてください」

通常は「Student without professional activity(仕事をしていない学生)」を選択します。
インターンなどを実施している学生の方は「Student with professional activity」、研究員などの方は「Doctoral student/ researcher」を選択します。

②生年月日を入力する

③国籍を選択する

国籍選択後に「Next question」をクリックすると、どのような手続きが必要か表示されるので、よく読みます。
「Begin registration」をクリックし、次の登録を進めます。

アップロードが必要な書類が表示されるので、スクロールしていくと登録したいメールアドレスの記入を求められるので、記入します。
メール入力後、「私は必要な書類を全てアップロードします」という記載が書かれた文章のチェックボックスにチェックを入れ、「Continue」をクリックします。

認証コードの入力を求められる画面に切り替わるので、記載したメールアドレスのボックスを確認しに行き、メールに記載している数字を入力すると、自動で次の画面に切り替わります。

個人情報を入力していく

自身の名前や出生国を入力。

次に登録先の学校名と登録日の日にちを入力。
また、両親の名前を入力していく。

次にフランスの住所と携帯番号(日本の番号でも登録可能)を入力していき、右下にある「Continue」をクリック。

必要な書類をアップロードする

次のセクションで必要な書類のアップロードを行なっていきます。
出生証明書や銀行のRIB、長期学生ビザの有効化を証明する書類は後からマイページでも登録することが可能です。

  • 高等機関の登録証明書
  • 身分証明書(パスポートをアップロード)
  • 学生ビザ
    アップロード後、学生ビザの有効期限の入力を求められるので、ビザに記載されている期間を入力する。

  • 出生証明書(アポスティーユと翻訳つきの戸籍抄本をアップロード)
  • 有効化した学生ビザの証明書
    アップロード後、ビザ有効化の期間と個人番号、滞在許可の種類を聞かれるので、それぞれ入力します。
    滞在許可の種類は学生の場合、「Visa long séjour valant titre de séjour」を選択しましょう。

RIBのアップロードを行います。同時にIBANの入力も求められますので、入力しましょう。

アップロードなどが完了した後、右下の「Contine」をクリックします。

入力画面の確認を行う

入力した内容が間違っていないか確認画面が表示されるので確認します。
間違いがあった場合、左下の「Back」をクリックし、戻って修正を行なってください。

問題なければ、入力内容と添付した内容で申請します。これで加入手続きは完了です。

申し込みの際にエラーが多発…. 申請できない!

手続きの際にエラーが多発し、申請できない!!!という状況が発生しました。

発生内容としては、以下のような内容です。

・滞在許可の種類で「Visa long séjour valant titre de séjour」を選択しているのにも関わらず、確認画面では「Carte de séjour pluriannuelle」と表示される。
・時間をおいて再度、試してみても、シークレットモードやブラウザを変えたりしてみても全く解消されない。
・問い合わせ電話番号に電話をかけても全く反応がなく(というか誰も出ない…なぜ?)

本当にイライラしました笑

日本人留学生をサポートしているフランス人にお願いして、別のパソコンでトライしてみましたが結果は同じ。
「システムのせいなんだから出しちゃえ!!!」ということで、そのまま提出しました….
何か発生した時は最寄りの事務所に直接行くのが最も効率的で早いです
(フランス全体そんな感じ…、でも朝から夜まで授業がパンパンな私には無理なことだよ!!!と怒りが収まらない笑)

さてこの結果がどうなるか….無事に何事も起こらないことを祈ります!

Miho
フランスあるある!なのですが、システムのバグや不具合はかなり多く潜んでいて、かつなかなか日を置いても解消されないことが多いです。

番外編:出生証明書がリジェクトされた場合

日本の戸籍謄本・抄本にアポスティーユと翻訳をつけて提出した場合、リジェクトされる場合があります。
私も例に漏れず、リジェクト(お前が提出したやつは受け付けられんぞ!!!)のメッセージを頂戴しました笑

その際は、再度同じものも提出し、結果を待ちます。
加入の申請時のシステムの都合上、自動チェックを導入しているらしく、日本の戸籍は市町村によってデザインの内容が違い、また翻訳会社によっても翻訳が曖昧なので、弾かれる可能性が高いとのことです。

日本の戸籍謄本・抄本にアポスティーユと翻訳をつけて提出している場合、2回目の提出で多くの人が問題なく「有効化」されます。

それでもリジェクトされた場合、日本大使館での出生証明書の作成に進みましょう。
地方在仏者にとっては痛い出費になります…

Miho
長年、日本人留学生のサポートをしているフランス人曰く、「50%の確率で弾かれるので、よくあること」と話していましたが、本当に心臓に悪い。ちゃんとみてください、フランスのお役所の皆さん!!!

最後に

システムエラーなど予期せぬことが起こると焦ってしまいますが、申請自体は全く難しくありません。

Campus Franceでも登録方法について動画がまとめられていますので、こちらも参考にしてください。