【期限付きカード保持者必見】黄熱病カードを更新してみた!

Voyage/旅
Miho
アフリカ滞在経験を持つ人なら必ず持っている黄熱病カード。
私も20歳の時、初めてセネガルを訪れるために黄熱病ワクチンを接種しました。

以前は「接種から10年」という期限が付いていたのですが、2016年にWHOから「一度打てば、効果は生涯有効である」ということが発表されたのです。

しかし、私は発表前に接種していたため、カードには期日がはっきりと記載しています。
西アフリカ地域に足を運ぶことが多く、たまに見せてと言われることがあるので、思いっきって黄熱病カードの更新をしてみようと決意しました。

今回は2016年7月以前の黄熱病カード保持者や名字が変更していてカード更新を悩んでいる人にどんな更新手続きであったかお伝えしたいと思います。

事前準備編

どのような方法で更新手続きができるのか不明であったため、接種した検疫所に問い合わせました。

担当者の方曰く、「更新の必要性はないものの、入国時にトラブルになることが多いため、
希望者している方には更新をしている」とのことでした。
私の友人の中には期限切れカードでトラブルになったと聞いていたこともあり、私は迷わず更新を選びました。

更新方法として

  1. 予報接種を受けた医療機関、または検疫所に直接訪問し更新する
  2. 予防接種を受けた医療機関、または検疫所と郵送でやり取りを行い更新する

の二つの方法があります。
予防接種を受けた機関でないと切り替えはできないようです。ご注意を。

私は①の直接訪問し更新するという手段を取りました。
訪問までは以下の流れと準備がありました。

本当に接種したかどうか確認するため、電話で氏名と生年月日を伝える
※期限付きの時期に受けた方は接種日から10年までは情報を保管しているため、接種の有無を調べることができます。
10年を超えてしまった場合、カードに押印(サイン)されている提供機関から判断するようです。

データと照合できたと連絡があり、訪問する日時を予約。
同時に訪問日に必要な書類などを伝えられる。

予約した日に訪問する。

訪問日に必要なものは以下の通りです。

  • 黄熱病カードの原本
    新しいものと引き換えになります。
  • 収入印紙「880円」
    80円という微妙な収入印紙はコンビニに置いていないところが多いので、要注意。
  • 本人確認書類
    免許証やパスポートなど、社員証は不可でした。

 

番外編:「郵送での更新」を選んだ場合

ちなみに②の「郵送で更新する」を選んだ場合、メールにて用紙と共に必要事項が送られてきます。
必要事項を記入し、収入印紙と黄熱病カード(原本)、本人確認書類のコピー、返信用封筒を入れ、
指定の送り先に送付する、という流れになるようです。

変更当日

到着したら、受付に名前と予約をしていることを伝えます。
その後、予防接種に関する申請書を記入するよう促されます。

この申請書類は黄熱病を接種した際に記載したのと同じ書類で、新しいものを交付するには再度、申請書に記載して提出する必要があるとのことでした。

記入例が記載されている見本を見ながら記載できるので、迷うことなくサクッと記載できます。
申請書はこんな感じでした。

赤字が記入する部分になります。
行き先の記入欄があり、ここも記載必須と言われますが、行き先が決まっていない人は「未定」と記載すれば問題ありません。
書き終わったら、記入書類と持ってきた黄熱病カードの原本、収入印紙、本人と確認できる証明書を職員の方に渡します。

記載した内容と証明書を職員さんが照らし合わせる為、しばらく待つように言われるので、大人しく待合室で座っていましょう。
無事に記載が確認されて問題がなかったら、職員の方が新しい黄熱病カードを発行し、説明をしてくれます。
説明内容は以下の内容でした。

  • 氏名や生年月日、性別は正しく印字されているか
  • 自身が受けた黄熱病のロット番号が古い黄熱病カードと同じように印字されているか
  • 証明書の有効開始機関が古い黄熱病カードと同じように印字されているか

確認し問題がなければ、新しいカードと収入印紙の領収書をもらって終了です。

古いカードは回収されるので、残しておきたい方は携帯に保存しておくかPDF化しておきましょう。渡航までに署名欄に署名を入れておけば問題なし。
(職員の方には「パスポートと同じ署名にしなければいけないので、慌てて間違えるといけないので、家でゆっくり記載してくださいね〜」と言って頂きました。)

検疫所ということもあったせいか、申請書を記入から受け取りまで、10分もかからず新しい黄熱病カードを手に入れることができました。

黄熱病カードについて気になるその他のことも聞いてみた

待っている間、特にすることもなかったので職員の方に気になることを質問してみました。

  1. 郵送した場合、どれぐらいで新しいカードを入手できますか。
    →確認する為の時間を頂く可能性があるので、新しいカードが手元に届くまで2〜3週間をみておいてください。
    データが残っているか、書類に不備がないかなどによって前後します。
    ※接種した医療機関によって違うと思いますので、必ず確認してください。
  2. 原本がないと新しいカードに更新することができないのでしょうか。
    →まずその方が本当に黄熱病の接種を受けているかどうか確認する必要があります。原本があったほうがすぐに記録を確認することができます。
    無くされることもあるかと思いますので、コピーや画像に残しておくなど証拠があれば、スムーズです。
  3. 結婚などで氏名が変わった場合も黄熱病カードを更新したほうがいいですか。
    →署名はパスポートと同じ記載である必要があります。パスポートの名前と黄熱病カードの名前が違うと偽造を疑われる可能性があります。
    使命が変わった時点で黄熱病のカードも更新して頂いた方が良いと思います。
  4. 新しいカードについて注意事項はありますか。
    →特にないですが、紛失しないように保管しておく、紛失に備えてコピーや画像に残しておくと、再発行になった際にスムーズです。

 

まとめ

黄熱病カードの更新方法についてのまとめです。

  • 黄熱病カードを更新するには①接種機関に直接、足を運ぶ、②郵送で入手する、2通りの方法がある。
  • 接種機関でしか更新ができない。
  • 更新の為に準備黄熱病カードの原本、収入印紙880円分、本人と証明できるものの3点、準備する。
  • 有効期限内までに更新した方がスムーズに更新できる。

「Life of person vaccinated」という文字をみたときになぜかテンションが上がりました。
ぜひ、迷われている方はこの際に更新してみてください。