MBA受験合格後も定期的にIELTSを受験しているmiho(@miho24_s)です。
トータル受験回数が10回以上を超え、IELTSのスタッフさんにも顔と名前を覚えてもらっていて、いつもリラックスしながら受験させてもらっています。
そんな中、2023年の12月から始まっているOne Skill Retakeが便利という噂を聞き、先日、受験してみました。
受験前は「One Skill Retakeって、どうなの?」と思っていたのですが、あともう少しで目標スコアに到達しそう!という人にはおすすめの受験方法でした。
そこで、One Skill Retakeの概要から申し込みまで、実際に受験した結果についてご紹介したいと思います。
目次
IELTS One Skill Retakeって?(概要)
1技能だけ目標スコアに届かない時も、これまでは4技能すべてを再受験する必要がありましたが、コンピューター版IELTSを特定の試験会場で受験された方は、試験日から60日以内に1技能だけ再受験をすることが可能になります。
受験料は、IELTS同様、運営する団体によって値段に違いがあり、私がよく利用しているIDPでは18,000円(税込)ですが、英検協会は15,989円(税込)で受験することができます。(2024年3月24日時点)
ただし、One Skill Retakeには以下の注意事項があります。
・IELTSスコアを認定していても、One Skill Retakeを認定していない、もしくは認定するかどうか未決定の機関もあり、自身が提出予定の機関が認めているか確認が必要。
自身が提出予定の機関がOne Skill Retakeを認めているか、まずはこちらから確認してくださいね。
One Skill Retakeの予約方法
ここでは、私が利用しているIDPでの申し込み方法をご紹介します!
- IELTS Profileにログイン
- My testsを選択し、Past testsよりスコアを表示。
- 再受験したいスキルの“Retake”ボタンをクリック。1回の試験に対し、再受験は1技能のみですので、どの技能を受験するかは、慎重に選択しましょう。
- One Skill Retakeの注意事項が表示。
内容としては、以下のことが記載されています。
<重要な情報>
スコアを提出する先の機関が、One Skill Retakeの結果を受け付けているかどうか確認しましょう。
・本試験日から60日以内に1技能のみ再受験が可能
・1回のみ受験可能
・本試験をIDPテストセンター*で受験していること
・再採点を依頼している場合は、その結果を受け取っていること
・日程変更する場合は、再試験日の72時間前に行うこと
・本試験と同一の身分証明書を利用すること
・何か疑問点があれば、該当のテストセンターに問い合わせること
以上を確認して、「I understand and agree to the above」にチェックを入れてContinueをクリック。
- 「オーストラリアでは、移民目的の特定のビザ(サブクラス)においてOne Skill Retakeのスコアが利用できます。利用可否は事前に調べましょう」とアラートが表示。
問題がなければ、Continueをクリックして、手続きを進める。
- Test Formatを確認してContinueをクリック。
One Skill Retakeは、コンピューター版でのみ実施されているので、他の形式を選択することはできません。
- 次に「試験会場」を選択。
本試験(One Skill Retakeを受けようとしている試験)と同一会場を選択する必要はありません。
- 続いて日付を選択。
その後、選択した日付で受験できる時間帯が表示されるので、受験したい時間の「Reserve now」をクリック。
- 日付、選んだ技能を改めて確認。
変更部分がなければ、「I agree to the Terms and Conditions」にチェックを入れ、「Book now」をクリック。
- Pay Online with Veritransから支払いを実施
。Pay offlineはテストセンターから指示があった場合にのみ利用できるため、通常はこの支払いは行えません。支払いが終われば、予約完了です。
申し込み後から受験当日まで
申し込み後
予約が完了すると「Important details for your IELTS test」という件名で予約完了メールが届きます。
そして、再試験日の3日前に詳細が書かれたメール「【重要:必ずご一読ください】IELTS One Skill Retake 試験のご案内」が届きました。この流れは本試験の申し込み時と何ら違いはありません。
試験当日
メールに記載されている時間までに会場へ向かいます。
他の受験者と同様の手順で、一人ずつ、受付でパスポートの確認、フィンガースキャン、顔写真撮影を行い、席に案内されます。
受験会場によって違うかもしれませんが、私が利用した会場では、One Skill Retake受験者は一番最後の受付を実施しました。
受付方法は従来の時と一緒。証明書を再発行されないのに、改めて写真は撮り直すんだなと思いました。
1技能のみの受験のため、他の受験者よりも早く終わります。
スタッフの方が終了時に席まで退室を促しにきてくれますので、安心してください。その後、受付で結果について案内があり、終了。
One Skill Retakeのメリットとデメリット
One Skill Retakeを受験してみて、メリットもありつつ、デメリットもあるので、各受験者で受けるメリットがあるかどうか判断する必要はあると感じました。
メリット
- コストと受験時間が抑えられる
IELTSの受験料は、コンピューター版だと3万円近くします。そのため、IELTS One Skill Retakeは約6割程度の価格で受験できます。
また、改めて4技能すべてを受験するとおよそ3時間かかるものの、IELTS One Skill Retakeは再受験するスキルのみを受けて退室する流れとなるため、時間も大幅に削減可能。 - 一つのスキルに集中して対策を行える
再受験で前回以上のスコア取るには全スキルの対策をする必要があるものの、IELTS One Skill Retakeでは、実力を発揮しきれなかったひとつのスキルのみに集中して対策可能。
60日以内に受験しなくてはいけないので、劇的なスコアアップは難しいですが、ひとつのスキルだけに集中して対策できるのが大きなメリットと言えるでしょう。 - 提出するスコアを選べる
実は、One Skill Retakeを使用したからといって、受け直した後のスコア以外使用できない、わけではありません。
「オリジナルスコア」または、「受け直した後のスコア」のどちらを使うか選ぶことができます。
スコアが上がる可能性もあれば、下がるケースもあるので、結果を見てからどちらのスコアを使用するか選べるのは嬉しいですね。ちなみに、再受験した結果を選択した場合も、教育機関側ではオリジナルスコアを参照することができるとのこと。
もちろん、良い面だけではなく、注意しないといけない点がいくつかあります。
デメリット
- 全ての教育機関で使用できるわけではない
オーストラリアのほとんどの大学は導入しているものの、現在(2024年4月現在)はまだ、IELTSを受け入れているすべての国や教育機関で利用できるわけではありません。
今後も順次拡大していく予定のようですが、現時点では700の教育機関が受け入れています。随時使用できる機関はアップデートされているので、詳しくは公式サイトから確認ください。 - 再受験できるのは「一つのスキル」のみで、「1回限り」
IELTS One Skill Retakeで、再受験できるのは「ひとつのスキル」のみで「1回限り」です。
どの技能を受け直すかは、十分な検討をしてくださいね。
全体的なスコアアップを目指す場合は、改めてIELTSを受験した方が吉。 - One Skill Retakeを申し込めるのは受験日から「60日以内」
IELTS One Skill Retakeが受験できるのは、試験を受けてからから60日以内という期限があります。
上手に活用して目標スコアを達成しよう!
One Skill Retakeでは、スコアが上がる可能性もあれば、下がる場合もあります。
筆者がWritingでOne Skill Retakeを使用した際は、0.5スコアがアップしたものの、Overallの得点は変化なしでした。
しかし、改めて1技能のみを再受験できる仕組みは非常に便利だと実感しました。当日、本来のパフォーマンスを発揮できなかった方や、少しでもスコアアップを狙いたい方には、ぜひ活用を検討してみてください!