【2024年度版!】フランスで学生向け住居の探し方

MBA à l'étranger/MBA留学

二度とフランスで部屋探しをしたくないと思っているmiho(@miho24_s)です。

Miho
大学時代のフランス留学ではエージェントを利用してホームステイ先を見つけたので、「そんなに難しくないでしょ」と舐めていたフランスでの住居探し。
いざ探すと本当に大変で大変で「家なき子になる!!!」と思ったほどでした涙

こちらの記事では、フランスで学生向け住居を探す際のポイントや主な管理会社について紹介したいと思います。

学生向け住居を探すときの心得

約20箇所のレジデンスに申し込みを送り、かなりの労力と時間をかけた筆者だからこそ思う、フランスで学生向けの住居を探すときのポイントになります。

  • 様々な住居に同時に申し込みを出す
    パリやリヨンなどの大都市では物件数に対して入居希望者の割合が多く、きちんとした収入があるフランス人でもいい賃貸物件を見つけるのは難しいのが現状です。
    また、ナントやトゥールーズなどの「学生街」も多くの候補者がいるので、競争が高くなります。
    一つ一つ結果を待ちながら進めていると、空きがどんどんなくなっていくので、一気に複数のレジデンスに申し込みを出す方がベターです。
  • 家賃以外の条件にこだわり過ぎない
    生活していく上で家賃が支払えない!となると元も子もありません。しかし、その他の条件(例えば、中心地が良いなど)にこだわりすぎると、払える家賃の部屋がどんどんと埋まっていき、住む場所がない!と言った状況に。
    競争倍率が高い場所では、家賃と治安が悪い場所以外はこだわらず、サクサクと申請をした方が良いと感じました。
  • 2日ほど経って返信がなければ、催促する!最終手段は電話、それでもダメなら次に申し込む
    日本のように「申込した順番に審査してく」という感じではなさそうでした(あくまで筆者体験で感じたこと)。
    音沙汰がない時は、挨拶と感謝をしっかり伝えて催促をした方が良いです。それでも返信が返ってこない場所は、切り捨てて次の候補に申し込みましょう。
    埒が開かない時は電話で交渉しました。(国際電話料金は高いので注意が必要です!)

フランスでの学生の居住タイプ

フランスには学生向けに以下のような居住タイプがあります!

CROUS(クルス)の学生寮

CROUS(クルス)とは、日本で言う大学生協のようなもので、学生寮や学食の運営など、学生の生活をサポートする組織です。
このCROUSが運営する学生寮は、生活をする上で必要最低限のものは揃っていて、家賃も非常に安いのが特徴です。CROUSの寮は中心地よりも住宅地にあることが多く、希望は出せますが、部屋は割り当てのため、希望通りの寮に配属されるかは運次第。

また競争率が高く、フランスの奨学生や大学院生が優先されます。また私立大学より国立大学の入学者が優先されますので、入居できればラッキー程度に思っておきましょう!

Miho
私も申し込みしてみましたが、学校から「うちの学生は誰も確保できなかったので、民間の学生寮やシェアルームなどで住居を確保してください」と連絡があったくらい、競争倍率が高いようです。

民間の会社が経営している学生専用レジデンス

日本のワンルームマンションのような部屋が基本で、家賃はCROUSより高めです。物件によってはガスや電気、インターネットを自身で契約する必要がある物件もあります。
しかし、自身で場所を選べ、快適度は格段と上がります。3人くらいでシェアするような広めの物件があるレジデンスもあります。

Colocation(コロカシオン)

Colocation(コロカシオン)はフランス語で「ルームシェア」のこと。

部屋がいくつかある大きめのアパートを数人で共同で借りて住むスタイルです。一人でアパートを借りるよりも家賃を節約できますが、快適さは他のメンバー次第です。
住んでいるメンバーの一人が退去することになった場合などに、インターネット上の掲示板やSNSなどに入居者募集が出されます。
フランスではコロカシオン専用のサイトも登場しています。

賃貸アパート

コロカシオンと異なり、自分一人で物件を借りる形態です。

不動産屋さんやインターネット上の掲示板などで空き物件を探します。不動産屋さんを通すと手数料もかかり割高になりますが、インターネット経由などの個人間の契約だと詐欺事件も多いため注意が必要です。

また、学生は収入が見込めないため、フランス国内に身内や保証人になってくれる人がいなければ、借りることは至難の業です。
パリなどの大都市には日本人向けの不動産屋さんもあったりするので、そちらを利用するのも手だと思います。

貸し部屋(間借り)

一般家庭の空いている部屋のみを借りるタイプです。

多くの場合、キッチンやバスルーム、リビングなどは大家さんと共同で、料理や家事は自分自身ですることになります。大家さんがフランス人の場合、家でもフランス語の練習ができるのはメリットです。

Miho
大学時代の留学では、貸し部屋タイプで留学していました。
昔ながらのフランス人老夫婦だったので、フランスでの行事などに参加することができ、一人暮らしだと体験できないフランスの歴史や文化を学べたことはとてもメリットでした。
一方、ルールが少し厳しかった(22時をすぎる場合は事前に連絡が必要など)こともあり、少しストレスになることもありました!

ホームステイ

間借りと同じく、一般家庭の空いている部屋を借りますが、基本的に朝と夜の食事はホストファミリーが用意してくれます。

また、洗濯や掃除もホストファミリーがしてくれるケースが一般的です。慣れない地で生活のサポートをしてくれる家族的な存在がいるのはやはり安心です。そのため、語学留学の場合に特に人気の住居形態です。

フランスの主な学生レジデンスの管理会社

フランスにある学生レジデンスを管理する主な会社を挙げてみました!

学生向け賃貸情報サイト

下記のサイトは基本、フランス全土の学生向けの賃貸物件を扱っています。

LOKAVIZ
CROUS関連の学生向け賃貸情報サイトになります。

Portail des logements CROUS
CROUSの検索サイトです。

UNME- Union Nationale des Maisons d’Etudiants
全国学生寮組合のサイトです。

民間の学生寮

Association Adele
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、トゥールーズ、マルセイユ、ボルドー、ナント、リヨン、リール、モンペリエなど

Cap’Etudes
取り扱っている都市:
エクス、ブザンソン、アンジェ、リヨン、マルセイユ、レンヌなど

Cardinal Campus
取り扱っている都市:
ボルドー、ディジョン、グルノーブル、リヨン、マルセイユ、モンペリエなど

Fac-Habitat
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、リヨン、マルセイユ、ナント、ニース、ストラスブールなど

Les Estudines
取り扱っている都市:
グルノーブル、モンペリエ、パリ、マルセイユ、ナントなど

Kley
取り扱っている都市:
パリ、アンジェ、マルセイユ、レミなど

Mgel logement
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、ナンシー、レンヌ、ストラスブールなど

Nexity Studea
取り扱っている都市:
パリ、リール、エクス、マルセイユ、ニース、リヨンなど

Studelites
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、グルノーブル、マルセイユ、ボルドーなど

Miho
私の場合、学校が提携している「Studapart」というサイトを使用して部屋を探しました。
手数料は取られるものの、怪しい業者などは事前に弾いてくれているので、安心して部屋探しだけに注力できました!

ルームシェア

基本はフランス語で会話できることが入居の必須条件になることが多いため、難易度が高くなります。

Appartager
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、ボルドー、リール、リヨン、マルセイユ、モンペリエ、ナント、ニースなど

Le Bon Coin
取り扱っている都市:
フランスの大都市をほぼカバー

Colocatere
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊、ボルドー、リヨン、マルセイユ、リールなど

ホームステイ

英語でもOKな滞在先は争奪戦になります。
また、お家によって様々なルールが設定されていたりするので、事前のコミュニケーションは重要です。

Sejour France Familles
取り扱っている都市:
パリおよびその近郊

Reseau Cohabilis
取り扱っている都市:
パリ、リヨン、マルセイユ、アヴィニョン、ナントなど

自分の予算と生活スタイルに合う住居を見つけましょう!

フランスでの住居探しはとても大変ですが、解決策は必ずあるはずです。
今回の記事が、少しでもこれから住居探しをする方の役に立てば幸いです。